2017年08月19日

昭和乙ニュース(286)交通事故4件 昭和25年

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 同じ日の夕方から夜にかけて発生した4つの交通事故を簡単にまとめた記事。

<踏切りで即死> 午後五時五十分
「国電山手線踏切り(北区上十条一ノ一九先)」は、赤羽線十条駅(現在は埼京線)南口にある踏切。「切断器(遮断機)が下りて」いるにもかかわらず「モーター・サイクル(バイク)」で突っ込んだ結果、電車に「はねられて即死」。

<トラックで重傷二名> 午後四時半
「自轉車」で通行中の学生がトラックにはねられた事故。どちらに過失があったのか不明だが、「浅草寺病院に収容」された学生は「重傷」。

<▽同じころ> 午後四時半
 事故現場の墨田区墨田町三丁目は、東武伊勢崎線(現在は東武スカイツリーライン)鐘ヶ淵駅が最寄り駅。小学生(六才)がトラックにはねられ「白髭病院に収容」されたものの「重傷」。

<酔ってひかる> 午後七時半
 酒に酔って歩いていた会社員(三二)が「品川発新橋行都電にふれ」、「済生会病院に収容」されたが「頭骨を割り重傷」。都電に「ふれ」た状況が不明だが、轢かれたのではなく接触して転倒したのだと思われる。事故現場の「港区芝田町一丁目」は現在の「芝五丁目」あたり。

 ・・・昭和25年に発生した交通事故数は3万3212件、交通事故にともなう死者は4202人(11.5人/1日)。

 以降、年を追うごとに数が増えていき、昭和45年には事故71万8080件、死者1万6765人(45.9人/1日)となった。同年、開幕した大阪万博のテーマが「人類の進歩と調和」だったのにね。

 ちなみに平成26年は事故57万3842件、死者4113人(11.2人/1日)。昭和25年とくらべ、事故は約23倍になったが死者は同程度・・・人間が丈夫になったわけではないと思うけど。

画像:朝日新聞/昭和25年11月28日

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2017年08月21日

昭和乙ニュース(287)ネズミ小僧御用 昭和27年

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 戦前戦後を通して「ネズミ小僧」と呼ばれたコソ泥は多いが、自ら「“昭和のネズミ小僧”と称し」たのはめずらしい。

 池袋署に「窃盗容疑で送検」された住所不定の男(二四)の<初めてのドロボー>は、6年前の昭和21年。以降、真面目にドロボー稼業に励み、捕まるまでに「約三百件のしのび込み」をしたそうだ。

 6年間にわたるドロボー生活を続けることができたのは、職人気質ともいえる用意周到、冷静沈着な仕事ぶりが警察の目を惑わしたと思われる。

 でも、自ら「昭和のネズミ小僧」と称しちゃったところに油断あり。いささか鼻高々気味になったところで、お縄頂戴というわけ。

 ちなみに、本家の鼠小僧次郎吉は大名屋敷専門。ドロボー歴10年、しのび込んだ屋敷95か所(839回)、盗んだ金三千両あまりだから、「昭和の〜」とは格が違う。

 慢心はつまずきの元、ドロボーだって地道が一番なのである。

画像:朝日新聞/昭和27年8月4日


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2017年08月23日

昭和乙ニュース(288)カレーうどん・・・ 昭和31年

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 うま味調味料「味の素」の新聞広告。

「世界の調味料」と大見えを切っているのは、「ニューヨーク味の素社」と「ブラジル味の素社」が設立された年だからか。

 となれば洋食を紹介してもよさそうなのに、なぜか「カレーうどん」。ほのぼのぶりがたまらない。

 ただし、レシピではなく材料一覧。「かけ汁」で味が決まってしまう「カレーうどん」だから、「味の素」を入れて「一層おいしく」せよというわけ。

 作り方が書かれていないが、当時の庶民なら「小麦粉」と「カレー粉」の関係を知っていたから、お茶の子さいさい。材料一覧だけで、それなりの「カレーうどん」を作ることができたと思われる。

 今どきの方のため、各単位を今どきの表記に直しておこう。

「豚肉 約五十勾」 →  187.5グラム
「水 約五合」 →  900cc

画像:朝日新聞/昭和31年2月25日

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