2018年06月07日

昭和乙ニュース(341)信州リンゴに大被害 昭和36年

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 長野県を4つに分けると北信、東信、中信、南信。2つに分けると東北信、中南信。記事に登場する「長野県中南信地方」は松本市、諏訪市、大町市、伊那市、飯田市、南木曽町などを含む地域。

 昭和36年6月28日、その「中南信地方」が「梅雨豪雨」に見舞われた。さらに2日後、大鹿村大河原の大西山が大崩落、甚大な被害をもたらした。

 もう雨は勘弁・・・と、誰もがお天道様を恨んでいると、願いが通じたらしく、以降、「ほとんど雨らしい雨」は降らなくなった。

「松本測候所」によると「七月からの降雨量は平年の半分以下」だったらしい。ちなみにこの年の降水量は、豪雨のため6月319.2mmだったものが、7月63.4mm、8月24.5mm。

 干害の状況は尋常でなく、「果樹園や畑はすっかり水気がなく干上がっている」状態。リンゴの場合、「ところによっては九割以上が落果」という惨状だ。

 測候所は「雨は(九月)十日ごろ少しだけ降るかも知れない」という寂しい予報。

 ところが、この記事が掲載された9日後の9月16日、最大瞬間風速84.5メートル以上を記録した「第2室戸台風」が襲来。死者202人、被害家屋98万戸。

 リンゴ農家を中心に2億7000万円にのぼる被害を出した。

 ・・・過ぎたるは及ばざるがごとし。

画像:朝日新聞/昭和36年9月7日

posted by sankiyou at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 昭和乙ニュース