2013年02月06日

昭和こぼれ話(01) ホントは「光文」だった(昭和元年)

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 大正15年12月25日、市民は5銭銅貨を手に号外売りに群がった。東京日日新聞号外に『改元原案決定』というスクープ記事が載ったからだ。

 それによると新元号は「光文」。しかし正式発表前だったため、不謹慎ということで急きょ「光文」から「昭和」に変更されてしまった。

 ちなみに原案には、「光文」のほかに「大治」「弘文」などがあったそうだ。馴染めそうになかった「平成」もいつの間にか平気になっているので、「光文」でも違和感がなかったかもしれない。

参考データ:「(大東京)二重橋」戦前に発売された絵はがき(発売年不詳)

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2013年02月07日

昭和こぼれ話(02) エロにキツ〜いお達し(昭和5年)

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 浅草六区といえばエロのメッカ。世界恐慌(昭和4年)以降、疲弊した経済の真っ只中にあってオトナの娯楽として人気を博してきたレビューだが、この年の11月、ついに警察からお達しが回付された。

 それによると、禁止事項は「舞踊、手踊にして腰部を前後左右に振る腰の運動を主とするもの」「股を観客の方に向け継続的に露出するもの」「ズロースを股下二寸以下の使用」「肉色のズロース」「前身乳房以下を露出すること」「照明にして着衣、服装を肉色に表はすもの」「日本服の踊りに短いズロースを用ひること」だった・・・平成でよかった。

参考データ:「(大東京)浅草観音」戦前に発売された絵はがき(発売年不詳)

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2013年02月08日

昭和こぼれ話(03) モガ(モダン・ガール)御難(昭和2年)

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 東京日日新聞によると『東京市では各局課に勤める数百名のタイピストその他の女事務員がいはゆるモガ式断髪洋装の厚化粧でしゃなりしゃなりと登庁する』ので『風紀上甚だ面白からぬばかりか世間の非難もある』。

 そこで『綱紀粛正の魁としてこれ等市役所内の不良分子を一掃する』という作戦に出た。

 同時に『市内千数百名の女教員中極端な断髪洋装の者があって銀座街頭を闊歩するモガと判別付かぬやうなもの』もいて、『髪の教育上に及ぼす可否影響等につき調査』を開始することになった。モガ風先生は教育に悪影響を及ぼすのではないか、とういわけだ。

 残念ながら『髪の教育上に及ぼす可否影響』の結果は不明。

参考データ:「(大東京)銀座大通り」戦前に発売された絵はがき(発売年不詳)

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2013年02月09日

昭和こぼれ話(04) 上野浅草間地下鉄開通(昭和2年)

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 暮も押し迫った12月30日午前6時、上野と浅草を結ぶ地下鉄道が開通した。押し寄せた人は上野2万、浅草1万、その他の駅を合わせると4万人にも及んだ。

 ただし、用事があって乗車するのではなく、ほとんどが珍しモノ好きの東京人。改札口に設置された自動出札機(ターンスタイル)に10銭白銅を入れると、ひとりでに改札できる新方式を取り入れたおかげで、1分間に約30人の改札が可能だった。

 ちなみに切符を切るそれまでの方式の場合、1分間に12人が限度だったらしい。

参考データ:「(大東京)近代的設備を誇る上野駅」戦前に発売された絵はがき(発売年不詳)

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2013年02月10日

昭和こぼれ話(05) 西郷さんの犬、あやうくクズ鉄に(昭和5年)

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 養育費付きで子供を預かっては殺し、ついに41人目で悪事が発覚した「板橋岩の坂下貰い子殺し」事件が世間を震撼とさせていたころ、かなり間抜けな事件が発生。なんと、西郷像(上野公園)の犬を盗もうとした人物が捕まったのだ。

 犯人は府下三河島の25歳の男。生活難にたまりかね、腹ペコ状態でウロウロしていたとき目を付けたのが西郷さんの銅像。つまり高価なアカ製品と値踏みしたのだ。

「オッサンはちょっとムリだけれど、イヌなら手ごろ・・・」と考え、クズ鉄として売り払う計画を立てたらしい。

 もちろん、すぐに捕まったのだが、銅像に登っていたところを逮捕されたのか、あるいは金ノコで切ろうとしていたところを逮捕されたのかは不明。

参考データ:「(大東京)上野公園西郷翁の銅像」戦前に発売された絵はがき(発売年不詳)

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